一通の白い封書が届いた。
裏を返すと「高千穂峰・御凜蓮神社」の文字がそこに。
あのショッピングモールの隅っこにちょっとだけ置かれた小さな社。
流石にアレは無いと思っていたが・・・開封して中を見る。
年末や夏の大祓なら紙の人型でも入っていそうだが
中には遷宮と神事のお知らせの内容の紙が1枚。
なになに・・・
『高千穂峰・御凜蓮神社は、令和二年に一部分社を元社の場所に置く。
○○神社内に末社として遷す事が決定し、令和四年如月吉日に遷宮神事を行う・・・」云々とな。
折角の神事だ、これも何かの縁、一度参拝してもいい。
電車に乗って、神社へ。
近くには旧街道から国道に変わった主要幹線。
それなりの大きな街だけど、都心とは違ってどことなく垢抜けてない。
駅から続く参道を見ると、大きな神社の様だ。
きっとその中に一緒に祀られるのだろう。
(写真はあくまでイメージです)
一礼すると鳥居を抜け、社を探す。
それにしても人がほとんどいない。
神事にしては、氏子の姿も見えない。
大社の少し前、四角いエリアが確保されているが
周りは注連縄で囲われ、紙垂(しで)が付けられている。
中央には、新御敷地の様に小さな小屋が置かれていた。
遠くに社務所が見えるが
白い看板が眼に飛び込んでくる。
む?
『末社造営・御凜蓮神社 遷宮神事は、感染防止対策のため、オンラインとなりました』
ゑっ、へええ〓〓?
ここまで来たのにオンラインですの? んじゃ、神事取りやめですの?
あまりもショックに何しに来たのか、自分でも混乱する。どゆこと。
続けて見ると、文章の先に小さく
「VR参拝と御朱印の方はこちらへ」と地図が示されている。
オンラインなら自宅でいいけど、なんとVRか。
とりあえず、地図を見て、進む。
するとプレハブでできた社務所だろうか。
入り口を中にはいる。
受付では、感染対策いや濃厚接触者関連として
連絡先や住所を書く事になる。うーむ、めんどい。
書くのを躊躇っていると、巫女さんらしき方に
今は空いているからと、中へ促された。
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